謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

清水建設株式会社社員の皆様を始め、全国連合兼喜会の皆様のご健勝を心よりお慶び申し上げます。
 旧年中は清水建設㈱東北支店の皆様、東北兼喜会の皆様のご協力により、会を運営してこれました事に厚く御礼申し上げます、
引き続き今年も変わらないご厚情を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

 昨年10月末にスペインのバレンシア地方で発生した記録的な大雨は、たった8時間で1年分の雨が降った未曾有の大災害を引き起こしました、世界的な気候変動、温暖化の影響とされますが、日本においても、昨年の夏は平年と比べて平均気温が1.76度高くなり観測史上「最も暑い夏」となりました。気温上昇が原因の運動会や部活動などの中止はニュースにもならない出来事になり、夏の甲子園では、昼間を避けて午前と夕方に試合を行う2部制が初めて導入されています。連日「熱中症警戒アラート」が発信される状況の中、建設業においては既に暑さ対策、熱中症対策は行っておりますし、発症の早い段階での処置対応もしっかり定着している事と存じます。しかしながら作業環境は一段と厳しさを増しており、暑さによる注意力の低下も考えられ、なお一層の作業手順や施工計画の読み合わせ、「安全一声運動」の徹底が必要になると思われます。

 東北地方においては、東日本大震災以降戦後最悪といわれた被害からの復旧、復興に当たって公共投資が大幅に伸び、わずか2年で1兆5千億増加した2012年度以降、2015年度から6年連続で6兆円台を維持するなど、岩手・宮城・福島の被災地を中心に、堅調な建設投資に支えられてきました。しかしながら、復興需要も終息したことで、東北の建設投資は減少局面に入っており、人口の変遷でも40年前と比べると6県で148万人が減少と人口減少が急速に進んでいます。今後についても見通しが暗いとも言われ、交流人口の拡大やイノベーション等、活路を見出す方策が求められています。

 東北支店では11年前に、建設業で働きたいと思ってくれる若者の創出を目的のもと「建設業イメージアップ部会(KIU)を立ち上げ、「ものづくり」が体験できる体験型イベントや現場見学会、出前授業等を毎年実施しておりましたが、コロナの影響で数年間活動ができませんでした。年々充実した内容となっていたので誠に残念ではありましたが、今年は東北支店の皆様と共に、建設業のイメージアップにつながる様々な活動を企画して執り行っていきたいと思います。

 「改善事例発表会」におきましては、コロナ禍はリモートでの開催でありましたが、昨年は3月に建設産業会館において、多数の方々のお集りのもと行なわれました。改善事例について特に目覚ましい成果を収められている協力業者・清水建設東北支店改善グループの発表をしていただき、平成18年から始まり今年も同所で2月25日に開催する予定です。関係各位の皆様のご協力を宜しくお願いいたします。

 最後になりましたが、本年が清水建設株式会社様にとって、ご隆盛の年でありますように、そして全国連合兼喜会の皆様のご繁栄を心より、ご祈念申し上げ新年のご挨拶とさせていただきます。




                                 

      

        

 

2025年 東北兼喜会