謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

 清建設株式会社社員の皆様を始め、全国連合兼喜会の皆様のご健勝を心よりお慶び申し上げます。

 旧年中は清水建設()東北支店の皆様、東北兼喜会の皆様のご協力により、会を運営してこれました事に厚く御礼申し上げます。

 引き続き今年も変わらないご厚情を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

東北では東日本大震災から10年以上が経ち、復興は終わったという言葉をよく耳にするものの、賑わいが戻らない沿岸部の町並みを見て、復興を実感している人は少ないのではないでしょうか。

また昨年も、3月16日、福島県沖を震源とするマグニチュード7.4最大震度6強の地震が発生しました。宮城・福島両県には津波注意報が発表され、恐怖がよみがえりました。

 津波は数十センチメートルで済んだものの、宮城県北部などでは長周期地震動の「階級4」の揺れが襲い、商業施設の天井が崩落したり、東北新幹線も電柱の傾きや圧壊、路線のゆがみや高架橋の損傷があり、全面復旧に長期間かかるなど甚大な被害が発生しました。

 ライフラインにも影響があり、東北電力管内で一時は15万戸以上が停電して、水道管も各所で破裂しました。
 東日本大震災後、リーディングプロジェクトとして進めてきた復興道路・復興支援道路が全線で開通して、災害公営住宅や防災集団移転での生活再建など始まり、コロナ禍の中、交流の促進を図って、これから被災地域の産業振興を進めていこうという矢先の大地震でした。

 さらに7月から8月には豪雨が各地で災害を引き起こし、その復旧が急がれます。安全・安心の確保、地域経済の発展に向けて本当に必要な事を発信し続けなければならないと思います。

また、東北の明るいニュースとしては夏の第104回全国高校野球選手権において仙台育英が下関国際を下し、東北勢悲願の初優勝を果たしました。長い高校野球の歴史の中で東北勢の決勝進出は13回目でしたが、今迄あともう一歩のところで優勝旗を手にすることができなかっただけに、ようやく実現した「白河の関越え」は東北地方の人にとっては、我がことのように嬉しいことでした。選手の活躍と同じくらいに印象に残ったのがチームを応援する人たちの姿で、東北各地での熱い声援が選手たちにも届いたと思います。


 そして、新型コロナウイルスが2019年末から騒がれ出して、感染拡大の波は何度も押しよせ、3年以上経っても終息の兆しは見えてきません。東北兼喜会の事業も多くの制約を受けておりますが、そのような中でも、感染防止に細心の注意を払われ、事業主パトロールをはじめ、可能な限りの安全活動にご尽力をいただいていることに御礼を申し上げます。

 全国兼喜会定時総会も、関東大会、北陸大会、北海道大会と3年続けて中止となったことは誠に残念でありましたが、本年は東北支部が「第64回定時総会」の担当支部として、5月12日にホテルメトロポリタン仙台にて開催する予定となっております。コロナ感染防止のためにソーシャルディスタンス、マスク着用等、感染防止に配慮してでの総会、懇親会となりますが、できるかぎりの準備を進めているところです。

 井上社長様はじめ幹部の皆様方、全国連合兼喜会の皆様方のお越しを東北兼喜会一同、心よりお待ち申し上げます。

 最後になりましたが、本年が清水建設株式会社様にとって、ご隆盛の年でありますように、そして全国連合兼喜会の皆様のご繁栄を心より、ご祈念申し上げ新年のご挨拶とさせていただきます。

                                      

        

        

 

2023年 東北兼喜会